シングルリリースは、今やボランティア事業なのよ。

8月30日に発売される、Perfumeの新曲のパッケージごとの収録内容が同一ではない事に一部のPerfumeファンが不満らしい。

完全生産限定盤に収録されてないコンテンツが初回限定盤に収録されているから、全部のコンテンツを手に入れるためには、二つとも買わないといけないからだって。

では、改めて、収録内容をおさらいすると、

なるほど、初回限定盤のみに収録されている、PerfumeViewを手に入れるためには、限定盤と名がつく、2枚とも買わなければいけません。

これまで、Perfumeのシングルは、最大3形態でリリースされていましたが、収録内容に違いがあるのは、今回が初めてです。

複数枚商法にわりあい否定的なPerfumeファンからすれば、今回のリリースのやり方に不満を持つ方もいる事は理解できます。

ただ、

ユニバーサルさんも商売で、Perfumeのをリリースしているんですからね。

昨日の記事で書いたように、今や、アーティストの収益の主流は、ライブ関連でして、パッケージは、リリースしても、握手券システムが無い限りは、大して売れないのです。

今回のPerfumeの新曲でも、恐らく、5〜7万枚辺りが精一杯でしょう。

単価が2000円として、5万枚なら、売り上げはたったの1億円。

宣伝費などの諸経費を除けば、レコード会社としては、今や、シングルの発売は全く黒字にならない、お荷物コンテンツなんですよ。

それなら、単価が高いライブDVDをリリースする方がまだ収益は上がります。

昨年、Perfumeのシングルリリースが1枚で、映像作品のリリースが2枚だった事は、これと無関係ではないはずです。

にもかかわらず、Perfumeのために、今年は2枚も新曲をパッケージにしてくれて、なおかつ、幕張メッセライブの特典DVDで、TOKYOGIRL宝石の雨という未だ映像化されてない、新曲2曲をフルで収録してくれている大盤振る舞いでも、まだ納得出来ませんかね。

握手券システムやってる方は、何のためにやってるかといえば、単価の安いシングルは、複数枚買ってもらわないと採算が取れないから、一人に沢山の枚数を買ってもらう為に、握手という付加価値を付けているのです。

Perfumeのように、握手券システムを持たないアーティストについては、今や、コアなファンしか買わないシングルは、宣伝費などの経費を極力抑える代わりに、収録内容を豪華にして単価を上げて、出来れば複数枚買ってもらうようにして、なんとか採算を合わせるやり方しか、シングルはリリース出来ないんじゃないかと個人的には思ってます。

宣伝費を抑えるという事は、恐らく今回の新曲では、店員さんが個人的にPerfume推してくれている、タワーレコードの一部の店舗など、Perfumeと近しいショップを除いては、Perfumeの新曲をスペースを割いて大きく扱ってくれるショップはないでしょう。

(棚を広くして、大きく扱うには、メーカー側から販促費が支給されるのですよ)

ボクが、もしユニバーサルさんのPerfume担当責任者だったら、これだけ市場が収縮した現況では、もはやPerfumeといえど、新しくシングルのリリースはしたくないですね。

(ボクはビジネスに関しては、割と、血も涙も無いので)

儲からないコンテンツなのに、ファンの為を思って、コストと収益の間で、最大限にPerfumeファンの利益を考えてくれた中での、ギリギリの折衷案が、今回の収録内容だという事が分からないなら、もう、どちらも買わなくてもよいと思う。

そうすれば、ユニバーサルさんも、儲からないコンテンツから、きれいさっぱり足が洗えるでしょうから、実に都合が良い(笑)。